OLDCODEXのライブツアーに初参戦。

実はこの2日間、鈴木達央さんがボーカルを務められているバンド、OLDCODEXのライブに参加してきました。私は、ロックバンドというのはどうも苦手でした。神経が図太いのか、ロックを聴いてもアーティストの熱いメッセージや吐き出される感情を右から左へ受け流してしまうような性質で、失礼な話ですが、大好きな達央さんの所属するバンドのライブに行けなかったのも、ずっと心のどこかで引いていたからなのかもしれません。そんな私がライブへ赴いたのもへんてこりんな動機でした。それはこのようなもの。「私は声の役者としての鈴木達央が好きだが彼はツアー期間になると声優の仕事を最小限に控え、平日までいっぱいにライブを詰める。そこまでする価値がそのバンドにあるのか否か、この目で耳で確かめねば気が済まん。」というもの。彼は音楽雑誌や音楽ファン向けのフリーペーパー等でも度々声優業とバンド活動のあり方について答えている。ハードなスケジュールの中で仕事やライブのクオリティを維持するための身体の使い方、心構え等をここ数年模索しているということを語っていた。その中でどうしても消耗するのを避けられぬ喉。気合だけではコントロール出来ない。大きな悩みの種であるようだった。スケジュールを調整していくしかない。ネガティブに取られかねない内容だけれど、あらゆる媒体を通して「目標を達するために手放さなきゃいけないもの」だとか「犠牲」だとかいう言葉を使って今の自分の状況を語っていた。その言葉通りツアー期間中はめっきりアニメに出ない。今期ももうとっくに収録が終わったというドリフターズだけなのだそう。オーディションを受けられるものも限られてくると。その代わり、最近では喉の調子が悪い?と感じることは減っていた。彼がツアー中のスケジュール調整に解決策を見出したのはある種の説得力を持って実感できた。しかし。しかし。やはり納得できなかったのである。そこまでしてバンドをしたいのか?と日々モヤモヤは募る。そんな時に何もせぬよりは「もういい。バンドのライブ行ったろ!」と振り切れたのです。幸いにも地元に近い会場のライブに参戦することがかないました。ボーカルのTa-2さんは、1曲歌う前によく曲のテーマ性、曲に関する思い出等を私の好きなあのお声で語っていました。

バンド活動を通して変わっていくもの変わらないものを実感したり容認したりしながら、人生と向き合っているのがよくわかりました。決して、バンドが優先ってわけじゃないんだね。声優と言えど役者である以上、声を当てておけば良いというものでもない。バンドは役者として成長する前に人として成長するためのファクターだったのだろう。芝居の期間、ライブの期間、とざっくり分けてしまっているように見えるけれど、その精神的な折り合いのつけ方は、私が想像するより遙かに複雑なものなんだろう。